「あら、誰かと思ったらアナタだったの。もう、びっくりさせないで頂戴、ノックぐらいしなさいよね」

「ねえ、コータ。本当にこれでいいの?このまま行っちゃうの?何も言わずに行っちゃうの?……ねえ!まだ時間はあるはずよ?………っ…そう、なら仕方ないわね。」

「私は、ずっとひとりきりでした。貴方に出会って、みんなに出会って、ひとりじゃなくなりました……ありがとうございます」

「馬鹿じゃないの?誰がアンタなんかと付き合うモンですか、鏡を見て言えっての。まあ整形なんかしても願い下げだけどね、あははっ」

「あはは!随分と可愛い子猫ちゃんね、さあ、こっちにいらっしゃい?お姉さんがたぁ、っぷりいたぶってあ・げ・る♡」

「私は、絶対諦めたりなんかしない!あなたなんかに、負けて溜まるもんですかっ!」

「すみません、あの……あのっ!これっ!落としましたよ?」